CONCEPT

こんなことを考えて
デザインしていきます

商品やサービスを作る。その活動が続いている限り、デザインはずっとずっと一緒に歩いていくパートナーになります。

その旅を続けるために大切なのは、
「目的をはっきりさせること」
「あまり無理しないこと」
だと思っています。

目的をはっきりさせること

ただ格好良くおしゃれにデザインしても、それが狙いとずれていたら、全く意味がありません。

デザインに課せられる狙いは本当に様々です。例えば、「よくある商品だけど他と差別化したい」「説明が難しいものなのでうまく伝えたい」「新しい年齢層に届けたいが、今までのお客様にも嫌われたくない」などなど。

お話をお聞きして複雑な状況を整理し、その状況に一番合うデザインはどんなものかを最初によく考えます。おしゃれすぎると逆効果な場合なんかもあるんですよ。歩き出す前に、目的をしっかり考える時間を大切にしています。

最初にお聞きすることを詳しく

まずデザインをご依頼される商品・サービスについて詳しくお聞きします

1、事実をわかりやすく言葉にします

その商品やサービスは何ですか?という基本的なことをお聞きします。ここがまず誰が見ても伝わる言葉になっていることが重要です。こだわりや強みを入れようとして複雑な言葉になってしまうより、この「事実」の部分はすっきりさせておいた方が良い場合が多いです。

こだわりについては次の2や3で分析し、デザインの工夫で伝えることができますので、まずはすっきりとした言葉にしてみることをお勧めしています。

2、特徴や強みをピックアップ

強みと聞くと難しく感じるかもしれませんが、こだわりの部分は?とお聞きすると、クライアントさんは沢山話してくださいます。開発の経緯などでも良いです。開発中に大切にした点は自ずと強みになっていると思います。食べ物なら素材にこだわったり、サービスなら快適さを追求したりと、きっと大切にしている部分が沢山あるかと思いますので、思いつくだけ教えて頂きたいです

3、提供できる価値を想像します

お客様にどんな体験をしていただきたいか。どんな気分になって頂きたいかです。

商品やサービスを使って頂いた瞬間だけではなく、その商品やサービスがある暮らしはどんなに素敵になるか?という夢のような想像です。世界観の設定という感じです。

なぜそれが必要かというと、その世界観が商品やサービスを購入してもらうことの後押しになるんです。

例えば誰かの目に付いて気になってもらえたとしても、そこから先に進んでもらうのが意外と難しいものです。手に取った後→購入する、目に止まった後→クリックする・・・行動を促すのに必要なのは<その先に求めていた体験があるという予感>のようです。とても難しいですが、そんなものが表現できると、デザインはとても強くなります。

4、課題を掘り下げます

例えば売りづらい商品であるということや、まだ世にないサービスだから説明が難しい、などの課題を教えていただきたいです。またスタッフの手間がかかるとか、在庫を置く場所が少ないなどの内側の課題もデザインでサポートできる場合があるのでお聞きしておきたいです。

商品・サービスを提供する相手や場所を想定します

1、伝えたい相手は具体的にどんな人ですか?

その商品やサービスを見つけて欲しい人、選んで欲しい人についてお聞きします。専門用語では「ターゲット」や「ペルソナ」と呼ばれる人物像ですが、あまり堅苦しく考えず、お手元の届けたいものをなぜ作ったのかを考えていただくと、自然と届けたい相手が浮かび上ってくるかもしれません。

2、伝わりやすい相手についても考えてみます

想いやこだわりをいったん離れて、届けたい商品やサービスを客観的に見て、本当は誰に届きやすいか考えてみます。難しければ、似たような商品で既にあるものを探してみるなど市場調査をしてみても。意外なところにニーズがあったり、思っていたのとは違う年齢層の人にはまる可能性が出てきます。

3、既存のお客様はいらっしゃいますか?

新しく気合を入れてデザインするときに忘れてはならないのが、従来からのファンになってくださっているお客様です。「好きだったのに変わってしまった」などとがっかりされるのはとても悲しいことです。大切なお客様はどういう志向の方々か、今御社の何を気に入ってくださってるかをしっかりお聞きします。

4、どんな場所で見つけてもらいますか?

例えば食品なら、売り場はどこか?スーパーか個人店舗かなど。売り場によってあしらうデザインは全く違います。ネットであればSNSを重視するのか、広告をしかけるのかなど、導線をどこに引くかです。沢山のライバルの中から見つけてもらうには?その戦略のベースになる大切な情報です。

5、ライバルは誰でしょうか

競合他社や競合商品の情報はたくさん頂きたいです。他社がしていることをあえてせず、デザインで差をつける作戦をご依頼いただくことも多いです。また、時々「他社は気にしていません」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、デザイナーはその市場の初心者ですので勉強のためにも伺っています。

商品・サービスの未来の予定をお聞きします

1、初回ロットとリピートをわかる範囲で

ロット、というのは生産数のことです。リピートは再注文のこと。主に印刷物に必要な情報で、例えばパッケージなら最初に何枚刷りますか?その後いつごろ追加注文されますか?ということです。もしお分かりにならなくても「数十」「数百」「数千」「数万」枚、くらいの規模感で大丈夫です。

2、次回作やバリエーションが出ていくかどうかお聞きします

特にパッケージやパンフレット・チラシなど情報誌の場合に必要な情報です。もしたくさんバリエーションが出たり次回作が視野に入っている場合、次のデザインも揃えやすいように最初から考えて作っておくとコストを抑えて次回からスピードが出せたりしますので可能性の段階でも是非お知らせください。

あまり無理しないこと

1つ商品やサービスをデザインしても、それだけではなく他にも沢山のデザインツールが必要になってきます。

宣伝用のチラシやPOPデザインなど、つい全部にデザインを投入してバッチリ格好良く揃えたいと思ってしまうのですが、現実にはご予算などの問題でなかなかそうはいきません。

そういう時は例えばPowerPointを使ったチラシや、フォーマットだけデザインしてのちにご自分たちで流用できるPOPなど、なるべく今できる環境で全体を揃えることができないか?とデザイナー目線でご提案することも。

最初に目的をはっきりさせてクライアントさんと共有できていると、そんなことも可能になります。

商品やサービスを世に出し続けるのは、実はとても長い旅なので。遠くと足元と両
方を見ながらお付き合いできるデザイン事務所でありたいなと思っています。

HOWご依頼からの流れ

ヒヤリング

ご依頼時にいただいた情報をもとに、詳しくお話しをお聞きします。
初めての方はこちらからお問い合わせください。最初にお聞きすることはこちらにまとめていますので、しっかりご準備いただくとスピードが出ます。

デザイン方向性・見積りご提案

ヒヤリングをおまとめしたデザインの方向性「デザインコンセンサスシート」とスケジュール、お見積りをご提出します。これらがデザインの骨格になりますので、思い描いていた方向と一致しているか、状況に合った条件か、よく吟味して頂きます。ご納得いただければ制作をスタートします。

初回デザインプレゼン

「デザインコンセンサスシート」の骨格をもとに、アイデアを絞って肉付けしたデザインをご提案します。クライアント様の想いが目に見えて具現化する、ワクワク楽しい時間です!

修正〜微調整

デザインをしっかりとご検討いただき、調整をしながら完成へとブラッシュアップしていきます。大まかな見た目だけでなく、お客様に伝える詳細な情報までしっかり精査していく期間です。

最終校正

デザインOKが出た後、印刷所や製作所へ送る直前の最終確認です。今後は工場などでの製作になるのでもし何かあっても途中でストップができません。最後の最後の大切な確認です。

製造〜納品

印刷なら印刷所、WEBならプログラマーさんなど、各専門機関へデザインを渡して完成まで仕上げていただきます。営業さんや職人さん、運送会社さんなど沢山の方と連携して、納品先までお届けします!

PRICEデザイン料について

センのデザイン料金は、制作物の難易度によって金額が変わる工数制の料金になっています。ご依頼前のご準備を万全にしていただき、手順に沿ってスムーズに進めそうな場合は、工数が少ないためお安くなり、スピードも出せます。

逆に方向性が定まっていらっしゃらない場合でもご安心ください。しっかり丁寧にお話をお聞きするところから始めます。

一般的な参考価格

ロゴデザイン 10万円〜25万円
パンフレットデザイン 9万円〜30万円
パッケージデザイン 5万円〜30万円
イラスト 5千円〜5万円
WEBデザイン 30万円〜150万円
  • ※制作物の難易度によって変動します。
  • ※印刷や写真撮影、コーディング費用は別となります。
  • ※DC料込みの価格ですので、CDさんがいらっしゃる場合はご予算をお聞きします。